自宅サーバとして使用しているDell PowerEdge T110ⅡにHDDを追加する。既存DISKは初期搭載のRAIDコントローラPERC H200Aを使用し、RAID1構成となっている。コントローラには最大4台のHDDを接続できるため、残りの2台を追加し同様にRAID1で増設する。
自宅サーバ選定はこちら。
- RAIDコントローラ
- RAID設定モードで新規RAID作成
- VMware ESXi6.5にマウントする
- 注意 - PowerEdge T110 Ⅱ PERC H200Aのパフォーマンス
- 解消 - ディスクキャッシュ有効化でパフォーマンス向上
- まとめ - PowerEdge T110Ⅱ(PERC H200A) 4台のHDDで2組のRAID1を構成しESXiマウントする
RAIDコントローラ
元々搭載されているRAIDコントローラはこちら。この中のPERC H200A (PowerEdge RAID Controller)というモデルのようだ。
基本的な操作マニュアルはこちらに記載されている。
SAS 5/6およびPERC H200シリーズにおけるRAID BIOS操作一覧 - Dell
なお、こちらのRAIDコントローラは最大4台のHDDを接続できるものの、RAID1 * 2組 の構成ができるかの情報は事前には見つけられなかった。4台はRAID10構成用?という懸念もあった。ただ、失って困るデータもないので、実機でそのまま検証した。
RAID設定モードで新規RAID作成
まずはBIOS起動画面でCtrl+CによりRAID設定モードに入る。起動直後なので逃さないよう注意する。
その後、RAID PropertiesからCreate Newで新規RAIDを作成し、新規DISKを所属させる。(序盤の画面を撮り忘れていました...)
RAID作成後は、このように新規DISKのDrive StatusがRAIDになる。写真の0, 1が既存HDDで、今回は2, 3のHDDを増設している。
一見、既存のRAIDに追加されてRAID10になっている?というようにも感じたが、View Volumeで見ると1 of 2として新規作成分が認識されていることが分かる。追加分が1番目になっているのは若干不思議。
Alt+NでRAID情報のページを送れる。
なお、状態を確認する上ではSAS Topologyから確認するのが一番分かりやすかった。以下のように表示され、RAID1のペアが2組作成されていることが見て取れる。
なお、このときBoot Deviceの選択を誤らないように注意。OS(私の環境はVMware ESXi6.5)がインストールされているRAIDをBoot Deviceとして指定していないと、サーバを起動できなくなる。
VMware ESXi6.5にマウントする
新規RAIDを構成できたので、ESXiに取り込む。ESXi Web Clientでデータストアの追加をする。
「新しいVMFSデータストアの作成」を選択して次へ
新規作成したRAIDを認識できている。データストア名を入力して次へ
私はここで一度つまづいた。「パーティション分割オプションの選択」のステップでロードしています...のまま停止してしまった。
数分待っても進まないため、「次へ」をクリックして強制的に進めたらエラー終了...。気を取り直してもう一度最初から設定したら、今度は正常に表示された。
全容量を一つのパーティションとして使用する。物理で分けてしまうと扱いづらい部分があるため、パーティション分けは仮想マシン側で実施する。なお、ESXi6.5からは新しいVMFS6を使用できるようになっている。しかし、私はもう一台のESXi5.5からの移行等を考慮して、VMFS5で作成した。
完了して新規データストアを使用可能になった。
注意 - PowerEdge T110 Ⅱ PERC H200Aのパフォーマンス
(2017/8月 追記)
標準構成のRAIDコントローラPERC H200はキャッシュ非搭載のためパフォーマンスに難あり。
なお、仮想化環境で使用する際はHDDのキャッシュも無効化されるため、さらに書き込みが遅い場合は多い。私の環境ではWrite 10MB/secでiowaitが5,000msecなどになることあり。(導入当初は知らなかった...)
解消 - ディスクキャッシュ有効化でパフォーマンス向上
(2017/9/19 追記)
まとめ - PowerEdge T110Ⅱ(PERC H200A) 4台のHDDで2組のRAID1を構成しESXiマウントする
PowerEdge T110ⅡのRAIDコントローラ PERC H200A で、4台のHDDで2組のRAID1を構成することができた。また、新規RAIDをVMware ESXi6.5のデータストアとして取り込むことができた。