ネットワークエンジニアの武器の一つ、Ping。Pingは対象機器までのネットワーク到達性確認に使われ、その中には、対象機器からのPing応答時間(Latency)も含まれる。Ping応答遅延(Latency)が大きくなると、通信自体はできるが、ページ表示が遅く、使い物にならなくなっていく。
仙台から東京までの新幹線に乗っていると、山間部になると電波が悪くなり、通信に支障をきたすことが多い。ふと、新幹線で通過する各地から東京までは、どのくらいの通信時間がかかるのだろう?と気になったので、新幹線に乗っている間中Pingを打ち続け、応答時間を測定してみた。
Ping実行環境
以下の環境・条件で連続Pingを実行する。
Ping実行結果
crosh> ping 220.147.xxx.xxx -s 1000 PING 220.147.xxx.xxx 1000(1028) bytes of data. 1008 bytes from 220.147.xxx.xxx: icmp_seq=1 ttl=240 time=141 ms 1008 bytes from 220.147.xxx.xxx: icmp_seq=2 ttl=240 time=467 ms 1008 bytes from 220.147.xxx.xxx: icmp_seq=3 ttl=240 time=518 ms 1008 bytes from 220.147.xxx.xxx: icmp_seq=4 ttl=240 time=1062 ms ...
なお、Ping実行は宮城県南部からスタートしたため、左は厳密には仙台ではない。右は東京駅到着時にPingを止めた。
Ping:2796回
drop:67回
Ping応答最短:78.7msec
Ping応答最大:10876msec
2796回/60秒 = 46.6分
若干短い気はするが、概ね新幹線でPingを打っていた時間はそのくらいだったと思う。
残念ながら、期待していた、東京に近づくにつれてPing応答が早くなるという結果は得られなかった...
驚いたのはPing応答が数秒を超えて返って来たことだ。経路上のルータでバッファされていたのだろう。
まとめ
仙台から東京まで新幹線で移動している最中に、Softbank(iPhoneテザリング)回線での東京までのPing応答時間を継続測定した。残念ながら、期待していた、東京に近づくにつれてPing応答が早くなるという結果は得られなかった...
今後も長距離移動の際には同様の測定をしてみようと思う。