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ネットワークを軸としたIT技術メモ

Windows Serverを無料で使用する(2016 Technical Preview 4)

通常は有料のWindows Serverを、無料で使用する方法を紹介する。

自宅や試験環境などではなかなか気軽には使用できないWindows Server。
それが無料・無償で使用できる。
正式リリース前の評価版ではあるが、180日間などの制限なく使用できるため、(2016/06/05訂正) とりあえず1台は作っておくと良さそうだ。
これで、Active Directory ( AD ) やDNS、Exchange、IISDHCP といった基本的なWindowsサービスを試験的に使用することができる。

入手方法

Microsoftの評価版ダウンロードサイトTechnet Evaluation Centerからダウンロードできる。
ダウンロードにはユーザ登録が必要。メールアドレスがあれば簡単に登録可能。

http://www.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/evaluate-windows-server-technical-previewwww.microsoft.com

(追記)Windows Server 2019

Windows Server 2019がリリースされている。2019年時点ではこちらを使用する方が有用。

www.microsoft.com

ダウンロード

2016年4月現在、正式リリース前のバージョンとして、

が公開されている。
また、Hyper-Vも新バージョンが公開されている。

ダウンロード速度

余談だが、ダウンロード速度が非常に速く驚いた。
フレッツ光の普通のインターネット環境で100Mbpsでダウンロードができた。
私の環境はNICが100Mで上限になっているが、1Gの場合どこまで速度が出るのか気になる。

全体所要時間

ダウンロード:10分
仮想マシン作成:5分 (同一ESXi内でOSコピー)
インストール:15分
起動:30分
サーバマネージャインストール:2時間 (かなり悩んだ・通常10分)

Core2Quadモリー8GBのプアなESXi上で複数VM動作している中で操作したため起動に時間がかかった。他のVMを落としてやっと起動したイメージ。

インストール方法

Windows Server 2016をvSphere5.5にデプロイ

仮想マシンを作成してISOファイルをマウントしてインストールを進める。
まだ、2016はラインナップされていないため、とりあえず2012として作成する。

初期セットアップはこんな感じ。

Desktop Experienceを選択する。一般的なWindowsがこちら。(画像は選択前のため注意)

同意する。

既存のWindows Serverをアップグレードするわけではないので、カスタムを選択する。

インストール先ドライブを選択する。

インストール開始。

インストールが完了すると自動で再起動する。

Adminパスワードを変更する。

なんかカーソルがずれているが、製品版では修正されると思う。

起動したがコマンドプロンプトしか立ち上がらない

選択失敗していたのかコマンドプロンプトしか立ち上がらない...
画面下が切れてしまっているが、いつものメニューバーは存在していない…
Win8で「スタートメニュー」がなくなったときの衝撃に近い。

http://d.hatena.ne.jp/z3100/20130312/1363077812d.hatena.ne.jp

これを参考にPowerShellをインストールしたが、Install-WindowsFeature で GUI のコマンドが受け付けられず...

SConfig でリモートデスクトップ有効化したが同じ画面が見えるだけ。

まずサーバマネージャをインストールする。

Getで探してInstallする

cmd (コマンドプロンプト)しか立ち上がらず、Ctrl+Alt+Insしてタスクマネージャも見えるだけ...

見えても何も追加できず困ったとき、こちらを参考にGUIを探してインストールした。

参考にさせていただきました。 nerino.at.webry.info

結果として、ISOファイルをマウントした状態で

Get-WindowsFeature *Mgmt*
Install-WindowsFeature RSAT-RemoteAccess-Mgmt -Source wim:D:\sources\install.wim:4
shutdown -r -t 0

を実行し再起動することで、サーバマネージャをインストールできた。

ちなみに、Guiで探したらこれが出てきたが、役割は不明。

Get-WindowsFeature *Gui*
Install-WindowsFeature Windows-Defender-Gui

画面はインストール済みの状態

動作確認

Windows Server 2016 Technical Preview 4を無料でダウンロード、インストールする方法を紹介した。

サーバマネージャはWindows Server 2012からあまり大きく変わっていない。

今まで起動直後に「×」で閉じていたサーバマネージャをこれほどまで恋しく思うことになるとは思わなかった。
普段はスタートメニューをほぼ使わないが、初期設定時には必須だと気付いた。

最終的にインストールは成功し、ログインも問題なくできている。
各機能については別記事で随時まとめる。

更新情報

2016/04/28 Technical Preview 5 がリリースされました。

Windows Server 2016 Technical Preview 5 インストール手順と使用方法 - designetwork

TP4 Desktop Experience

再インストールしたら正常にデスクトップが表示され、メニューバー、スタートメニューを使用できた。
やはり、前回は選択を誤っていたようだ。

Server Coreのみをインストールした場合は、コマンドプロンプトPowerShellからデスクトップはインストールできない?

2016/06/05 訂正

無期限と記載していたが、期限があった。しかし、常に最新版にアップグレードし続ければ延長できると考えられる。

Expiration of Windows Server 2016 TP4
Technical Preview 4 expires October 15, 2016.