Version1.1.010で構築し、以来あまり試験利用できていなかったphpIPAMだが、Version1.2、さらにVersion1.2.1が公開されていたためアップグレード ( アップデート ) する。
正直なところ、あまり使い込めておらず何をどこまでできるのか分かっていないため、改めて使用開始と考える。
OSS(オープンソース)のIPアドレス管理システムでは引き続きphpIPAMの評価が高いので活用していきたい。
New Features
v1.2及びv1.2.1では以下の通り機能追加、バグ修正がされているようだ。 REST APIの対応で他システム連携や既存システムへの組み込みが容易になった。DNSを元にした検出、管理も強化されているらしい。
phpIPAM v1.2
phpIPAM v1.2.1(bug fix)
Enhancements:
- French translation updated to verson 1.2;
- German translation updated to verson 1.2;
Bugfixes:
- Fixed upgrade bug that selected invalid auth method for AD/LDAP users;
- Fixed LDAP problems after 1.2 upgrade;
- Fixed PowerDNS Slave with multiple masters delimiter error;
- Fixed owerDNS PTR records not being updated automatically;
- Fixed csrf cookie bug when editing folder;
- Fixed csrf cookie bug when truncationg subnet;
- Fixed invalid code for API crypt method;
- Fixed strange headings font display in Firefox;
- Fixed invalid proxy settings in config.dist.php;
- Fixed search same hostnames in db link form address table;
- Fixed import subnet bug caused by fw object;
- Fixed Subnet Import (Preview button > no action);
Security Fixes:
- Fixed security issues introduced in 1.2;
オフィシャル手順
オフィシャルサイトでは以下の通り手順が公開されている。
a) Automatic database upgrade
Backup database files
cd <phpipam_install_dir> /usr/bin/mysqldump -u ipam -pphpipam phpipam > db/bkp/phpipam__migration_backup.db
backup your old installation
cd .. mv phpipam phpipam.bkp
Extract new phpipam code
tar -xvf phpipam-1.1.010.tar
Enter database connection details in config.php (like you had in old installation) or copy old config.php file. Now open browser and follow upgrade procedure.
他に以下の方法があるようだ。
b) Manual database upgrade
c) Manualy query import
既存phpIPAMインストール環境
私は以下の通りphpIPAMをインストールしている。マニュアルとは異なるため、フォルダなどは適宜読み替えてアップグレードする。
IPアドレス管理システム検討(phpIPAMインストール・使用開始) - designetwork
phpIPAMアップグレード
上記手順に従いphpIPAMをアップグレードする。
v1.2.1をダウンロードする
SourceForgeから最新版をダウンロードする。
wget 'https://sourceforge.net/projects/phpipam/files/latest/download'
downloadというファイル名でダウンロードされるので、ファイル名を変更する。
mv download phpipam-1.2.1.tar
旧設定をバックアップして新バージョンを展開する
phpIPAMインストールフォルダに移動する。
cd /var/www/html/
データベースをバックアップする。
/usr/bin/mysqldump -u phpipam -p phpipam > db/bkp/phpipam__migration_backup.db
Enter password:phpipamadmin
※オフィシャルに構文ミスあり
旧ファイルをバックアップする。
mv /var/www/html/{.htaccess,api,css,db,functions,index.php,install,js,misc,site,upgrade,config.php} /var/www/html/bkp/
cd
mv phpipam phpipam.bkp (私の環境では実質未使用)
ファイルを解凍する。
tar -xvf phpipam-1.2.1.tar
必要なファイルを移動する。
cd phpipam
mv {.htaccess,api,app,config.dist.php,css,db,functions,index.php,install,js,misc,upgrade} /var/www/html/
バックアップしていた設定ファイルをコピーする。
cd /var/www/html/
cp bkp/config.php ./
GUIから引き続きアップグレード
以前と同様にphpIPAMにWebアクセスする。
データベースのバックアップは取ったのでアップグレードする。
アップグレードに成功した。
ダッシュボードが正常に表示され、フッタからVersion1.2.1にアップデートできていることが分かる。 v1.1のときにどうだったか覚えていないが、Dashboardがレスポンシブデザインで、ブラウザの幅が狭いときは縦に並んでくれる。
Administration > Show All Settings > TOOLS > Version check からも最新バージョンになっていることが確認できる。
まとめ
phpIPAMをv1.1.010からv1.2.1にアップグレード(アップデート)できた。